あらすじ
大学二年の夏生は、本屋のバイトの傍ら、夏の一カ月余、ピアノバーで働き始める。
其処で出会うピアニストの玲人に淡い想いを抱くのだか、バイトが終わり、其処を訪ねようとしても道はなく、二度と再び会うことはなかった。
胸に刺さった棘のような想いを持ち続けたまま、10年余の時が過ぎる。
そして、思いがけず、あのピアノバーはバイトをしていた本屋の裏手に在り、焼失して既に60年以上経つことを知る。
異界での出会いは、また、不老不死で生きるアンティークショップのキラという人物へと繋がっていく。
ひと夏、会うけとが叶う玲人への想い。
永遠の孤独を抱えるキラに芽生える想い。
美しい二人への想いに揺れながら、夏生は自らも永遠を生きる決意をする。