あらすじ
奏流 隆太(そうりゅう りゅうた)、十八歳。
田舎町で暮らす、走ることが大好きな高校生。
卒業、進路……そんな言葉が頻繁に出始める、三年生の秋。奏流はまだ、自分の道を決めかねていた。
文化祭を控えたある日、美術部員の恵麻(えま)から「絵のモデルになってほしい」と頼まれる。
戸惑いながらも引き受けたことをきっかけに、奏流の日常が少しずつ変わり始める。
将来への迷い。友人との距離。自分のルーツ。そして、初めて知る感情ーー恵麻の絵が、向き合うことを避けてきた感情を映し出していく。
子供から大人へ。枠の外へ一歩踏み出す物語。