あらすじ
人気VTuber・夜凪ルイは、半年前に死んでいる。
しかし所属事務所はその死を公表せず、生前の膨大な音声データから作った生成AIによって、彼女の配信を続けていた。
三周年記念配信を目前に控えた夜、音声担当の宮森志帆は、生成された音源の中から、存在しないはずの声を聞く。
「これは、わたしじゃない」
「今夜で、終わらせて」
それは、演技をしていない水城瑠衣本人の声だった。
今夜の配信が始まれば、夜凪ルイの人格データは外部サーバーへ分散され、二度と完全には消せなくなる。
配信開始まで、残された時間はわずか。
死者を永遠に活動させようとする事務所を前に、志帆は一つの決断を迫られる。