あらすじ
「——宿命なんて、私はそんなもの信じないわ。運命は自分で切り拓くものよ」
分厚い霧の壁によって外界から閉ざされた『ニヴルヘイム』。
そこは青い肌に尖った耳をした人ならざる者たちが住む、平和で美しい小国だった。
絶世の美貌を持つ王女は、正義感が強く、いつも自信に満ち溢れていた。好奇心が強すぎるのとお転婆なのが玉に瑕だけれど、明るく誰にでも優しいその性格は周囲から深く愛されている。
そして彼女もまた愛する恋人との結婚を目前に控え、幸せの絶頂にいた。
一方、霧の壁の外側では人間達が日夜、血で血を洗う戦争を繰り返していた。
ある日、『勇者』の血を引く若者に率いられた一部隊が、霧の前で敵軍に包囲され絶体絶命の危機に陥る。
全滅を逃れるため、彼らが決死の覚悟で霧の壁の中へと侵入したことで、王女たちの運命の歯車が大きく狂い始める。
『光に愛された者』たちと、『愛されなかった者』たち。
それは、決して手を取り合えぬ定めなのか。
——これは運命に翻弄された者たちの、哀しい命の物語。
——世界に恋した愚かで優しい姫の、熱く切ない愛の唄。
登場する11人の視点で語られるお話です。
※別作品『魔王の娘のセレナーデ』にストーリーを追加したリライト版です。人によっては蛇足かも。
※【全55エピソード(12万字)くらい】毎日投稿します。
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