あらすじ
◆和風ダークファンタジーSF。シリアス7割、読み口はカジュアル◆
◆宗教なき世界を守るため《神》を捏造する長編物語◆
この世界《高天原(たかまがはら)》の人類は、高度な科学力によって理想的な社会を享受している。
しかし地上は人類を殺戮する《傀儡(くぐつ)》が長らく支配しているため、地下に点在する七つの里と都のみが生存域となっていた。
18歳となった主人公の青年・紅(くれない)は、地上へ赴ける唯一の存在《天渡衆》に適合。それは鳥獣の身体を借りて資源を回収する特殊な職業で、世間からは憧れの存在とされている。
頼もしい義兄や優しい親友、慕ってくれる可愛い幼馴染の少女と同じ職場となり、明るい未来を信じる紅だったが、初任務の際に地上で生きた男を見つけるという異常事態に直面。
男は金髪の美しい女へと変貌し、《怠惰の悪魔ベルフェゴール》と名乗って、「全知の書をあげるから世界を救う手助けをしてくれ」と持ちかけてくる。
神や悪魔といった宗教的概念がない高天原で育った紅は、ベルフェゴールを怪しんで誘いを断るが──。
これは平穏を願う現実主義者の青年が、大切なものを守るために足掻く物語。