あらすじ
一人暮らしの冬馬のスマートフォンに、撮った覚えのない赤ん坊の写真が現れる。
写真の背景は自分の部屋。削除しても翌朝には戻り、写っている子どもは一日ごとに成長していく。幼児、少年、青年――そして子どもが大きくなるにつれ、冬馬の記憶や身体には不可解な変化が起こり始める。
やがて実家で見つけた古いアルバムから、冬馬は自分の出生に隠された秘密を知る。
写真の中で成長しているのは、いったい誰なのか。
そして、冬馬がこれまで生きてきた人生は、本当に彼自身のものだったのか。
削除できない写真が導く、記憶と存在を奪い合う恐怖の短編ホラー。