あらすじ
空から降りてきたのは、流れ星でも隕石でもなかった。
それは、星々の記憶を収めた巨大な図書館だった。
村の記録係見習いである少年・光海は、夜明け前の丘で、傷ついた星屑図書館アストライアと出会う。そこには、滅びかけた文明の言葉、忘れられた都市の朝、名前を失った本、眠れない歌、そしてまだ誰にも読まれていない未来が収められていた。
案内係ルナリスに導かれ、機械仕掛けの竜セレスティアとともに、光海は閉ざされた書架を巡っていく。
読むことは、ただ知ることではない。
忘れられた声に耳を澄ませること。
届かなかった言葉を、誰かへ手渡すこと。
遠い星を見る時、足元の花も忘れないこと。
静かな村の記録から、星々の記憶へ。
そして、星々の記憶から、もう一度この星の小さな朝へ。
これは、記録係の少年が、忘れられた言葉に光を灯していく、少し不思議で心温まるSFファンタジーです。
第一巻原稿完成済み。毎週日・水・金曜日に更新予定です。
読後に、少しだけ空を見上げたくなる物語を目指しました。