あらすじ
ゲームから弾き飛ばされ、中世から転生を繰り返してきた悪役令嬢。ラノ・セーデルバリはとうとう2026年の令和の日本まで追いついた。
元々陰キャな性格のラノはあっという間に令和になじみ、家に引きこもって小説投稿サイトの作品を読み漁り。
辛口評価を繰り返すのだった。
同時代に転生してきた、聖女のパウセリナ・スピリターレ。通称パピ子とは昔色々あったが今では大の親友だ。
何回転生しても離れられず、200年近くも一緒にいた二人の距離感はすでに恋人に近かった。
パピ子もすぐに現代になじみ、漫画家とSNSの神絵師として活躍中だ。
しかしパピ子は現在、病院の病床でパッドを使って静かにイラストを描いている。
聖女パピ子は人を癒す能力を持っていた。
しかしそれは自身の生命力を他人に分け与えるもので。
パピ子は何度転生しても、自身の生命力を他人に分け与え癒すことを止めなかった。
ラノはパピ子が自分より早く死んでしまう転生人生に倦んでいた。
パピ子のいない人生は寂しすぎるが、パピ子がいなくなった後、自分には死ぬ勇気もない。
ラノは今日も小説投稿サイトで小説を読みながら悪態をつき。
辛口評論を繰り返すのであった。
その晩、悪魔の書いたウェブ小説に出会うまでは。