あらすじ
夏休み。海外旅行へ出かけた兄の部屋に忍び込んだ小学三年生の陽菜(ひな)は、パソコン画面の「かっこいいボタン」をうっかり押してしまう。
――それが、全世界へ向けたライブ配信の開始ボタンだとは知らずに。
画面に映し出されたのは、兄が数十万円をかけて作り上げた超ハイクオリティな美少女アバター『姫ヶ崎ロゼ』。
しかし、超高級マイクから聞こえてくるのは、計算し尽くされた美声ではなく、「さんすうのしゅくだい」に悪戦苦闘する9歳の無垢な生ボイスだった!
「ガワは数百万クラスなのに、中身はガチの小学生ww」
「鉛筆の音が極上のASMRすぎる……」
放送事故かと思いきや、その圧倒的な癒やし空間にリスナーたちは次々と「限界化(沼落ち)」。
中でも、たまたま配信に居合わせた3人の大人たち――天才ハッカー、エリート企業弁護士、武闘派の空手師範代は、それぞれの能力をフル活用し、この無防備すぎる「お姫様」をネットの悪意から守るモデレーターとなることを決意する。
無邪気に個人情報を垂れ流す幼女!
暴走する特定班!
そして、ついに家に迫る「本物の悪意(凸犯)」!
「大丈夫だ。お姫様のお城は、妖精の魔法で守られている」
これは、名もなき3人の大人たちが、たった一夜の「魔法のゲーム」を守り抜くために死に物狂いで戦う、ドタバタコメディにして最高に熱い防衛戦の記録。