あらすじ
あらすじ:
主人公である榛地 洋は高校2年生としていつものように起床する。
7月11日。学校へ登校しようとする。
普段であれば幼馴染の天部 鈴奈が迎えに来るのだがあいにく今日は朝の部活動で迎えに来なかったこともあり遅刻しそうになってしまう。
そこで洋はこういう時にいつも使っている近道を使ってショートカットを試みる。そこでパンを咥えた中学生、剣走とぶつかってしまう。その後もナンパに絡まれる啼見、リムジンで学校に乗り付ける極道、それを取り締まる生徒会長根似生とあまりに多くの女性と初対面することに。
違和感を覚えつつ教室に入って天部の顔にほっとしたのもつかぬ間、転校生としてアンドロイドの藍の紹介を受けて、ここがもしかしたら違う世界なのかもしれないと気が付くが……
多くの女性と知り合い、追いつめられたところで洋は初めて自分のスマホに通知がきていることに気が付く。そこには全画面で星式の評価を求める画面が。この世界のことを言っているのなら、という勢いで星1評価をしたところ、突然、世界が暗転。そこには初締 須夢と名乗る女がいた。彼女は、洋が昨日、日常とは違う世界を望んだから、自らの作っていたVR世界のシステムを使って望みを叶えようと洋を攫ってVR世界に突っ込んだのだという。そして、ここから出すためには洋がこのVR世界に心からの星3評価をつけるまでは出せない、と言い出すのであった。そこで洋はテンプレに対する批判を行うと、彼女はテンプレの何が悪いのかを語りだし、つまり味付けが足りないと解釈し、2度目の7月11日が始めようとする。その時彼女はあまり時間がないとぼそりとつぶやき不安の種を残すのだが……
2度目の7月11日はそれぞれのヒロインに属性が1つ追加されていた。ただのパンを咥えてぶつかる少女漫画テンプレだった天部はツンデレ化し、朝助けただけの猫に獣人属性が付いたりとさらにカオスな展開となる。
しかし、どこかで見たような展開ばかりのテンプレ感ではあるものの、1ループ目と明らかに違う、だけどテンプレであることに変わりがないことに、洋は何とも言えない嫌悪感とともに、テンプレという言葉自体への違和感を募らせていく。
その違和感の正体をつかむことなく1日が終わって評価をつける。気持ちとしては前回と比べるなら星は1つ上だろうと素直に星2をつけるとやはり暗転。そこには自らも巨乳属性を付与した初締の姿があった。この姿に、洋は初締自体もVRである可能性にたどり着くもののではこの世界はいったい何なのかと考察を始める。その一方で初締が何が気に入らないのかを聞いてくる。洋はストーリーに一貫性がなく、さらに今は純愛がトレンドだというと、そうかわかったと3週目が始まる。
3週目。啼見に何故か巫女属性が付与され、幼馴染は悪霊にとりつかれている設定が増えてさらには母親が離婚寸前になるという設定が自らに付与され、根似生が父親の再婚相手の娘だと発覚する、その家族が実は世界を異世界からくる侵略者から守る使命を帯びた一族だという壮大なストーリーが発動し、これはもうテンプレではないけれど、だけど1つ1つはテンプレじゃないかと、テンプレ構文から世界を救うメタファンタジーが開幕する……
主人公:
榛地 洋(しんち よう)
テンプレート的な展開に巻き込まれ続ける青年。
実は既に35歳であり、小説家。鈴奈と結婚し1人の娘がいるのだが事故に巻き込まれて走馬灯のような世界、テンプレ世界を体験することになった。
テンプレだけでできた世界、テンプレ世界に入り込んでしまった原因はスランプ。テンプレ作品や生成AI作品がランキング上位を独占する現実に耐えられず、SNSに当たり散らしており新しい作品を描けずにいた。小説かとは独創的な世界を発信するべきであり、人間のアイデアで作品を描くべきだ。生成AIは他人の倒錯であり、それが関わった作品は作品にあらずとする過激派だが、テンプレ世界に着た時点では忘れている。
テンプレ世界でヒロインたちの設定がテンプレの集合体であり、起こる出来事もテンプレ的であることから徐々に異常性に気付き、記憶も取り戻していく。その中で、作品とは細かく見れば全てテンプレでできており、その積み重ねが新たな独創性を生んでいたという事実に気付いていく。
ヒロイン:
(※表記は『1ループ目属性』×『2ループ目属性』×『3ループ目属性』
『幼馴染』×『多重人格ヤンデレ』×『悪霊憑き』
天部 鈴奈(てんぶ れいな) 由来:テンプレ
・1週目設定
洋の近所の幼馴染で、幼馴染を絵に描いたような女性。陸上部。毎日迎えにこるが、朝の部活動がある日だけはこれない。
・2週目追加設定
実は洋のことが大好きなのだが、あまりに身近にいすぎる人物なため思いを募らせすぎて多重人格となっていた。
・3週目追加設定
その多重人格は実は悪霊のせいであり、この悪霊は異世界の門が開いたことによって生み出された副産物である。これを浄化できるのは巫女だけだ。
・現実設定
洋の妻である。基本的には何でも受け入れるが、最近の洋の姿に思い悩んでおり、洋を苦しめる小説自体を恨んでいるような節があった。
『少女漫画のお約束』×『ツンデレ』×『生き別れの妹』
剣走 南季(けんばしり なき) 由来:走るな危険
・1週目設定
パンを咥えて角でぶつかる少女漫画のお約束(笑)を繰り広げる少女。鞄の中身をぶちまけて拾って、ノートを1冊落としていくまでがテンプレ。
・2週目追加設定
ツインテールでツンデレになったものの結局テンプレ的にノートを1冊落としていく。放課後、彼女と遭遇した所に行くと彼女はノートを探しているためそこで会話となる。お決まりのあんたが持っていったんでしょ。ありがとうなんて言わないわよ。ありがとう、の流れをきちんとやる。
・3週目追加設定
朝のやり取りでノートを拾ってから重さで気づいて戻ってきて2週目最後のやり取り。主人公の名前を聞いてはっと気づいてお兄ちゃんという展開に。詳しくは昼休みにきちんと話そうとなり連絡先ゲット。
『ナンパされるヒロイン』×『貧乏』×『巫女』
啼見 照子(なきみ てるこ) 由来:巫女になります
・1週目設定
ナンパされている。絡まれているのが迷惑そうだけど控えめだから言えない。助けてもらってお礼を言って別れる。ちょっと思い残してそうな感じで立ち去る感じのごくごく普通のテンプレ1話目をやる。
・2週目追加設定
ナンパされた際の騒ぎのせいでお弁当をぶちまけてしまう。買うしかないという話で買うお金がないとなり、主人公がなけなしの1000円を手渡して去る。帰り道でコンビニでバイトしている彼女と遭遇し、1000円を返してもらう形となる。
・3週目追加設定
3週目の朝は幼馴染と一緒に登校しており、幼馴染が嫌がって避けようとするがキチンと関わる。そこで巫女としての力が覚醒し、幼馴染に悪霊が付いていることが発覚する。そしてそこへ猫がやってくる形となって3週目のドタバタが開幕する。
『お金持ち令嬢』×『悪役令嬢』=ヤクザ令嬢×『武器屋』
極道 静麗(ごくどう しずか) 由来:極道令嬢
・1週目設定
いつも遅刻ギリギリにリムジンでやってくる令嬢。典型的なお嬢様だがまだ縦巻きロールではない。有栖とは犬猿の仲でよく校門前で言い合っている。
・2週目追加設定
校門に行ってらっしゃいませお嬢様という極道の連中を毎日並ばせているというはた迷惑な存在と化している。注意できるのは実質有栖のみ。
・3週目追加設定
世界を救うにはやはり暴力ということで武器を売ってくれる存在に。何故? 有栖との犬猿関係が功をなす形となる。
『生徒会長』×『真面目眼鏡』×『再婚相手の娘』
根似生 有栖(こにせ ありす) 由来:姉になります
・1週目設定
1週間に1度は校門で身だしなみチェックを行う校則を決めた生徒会長。真面目という属性っぽくは見えるが、静麗とのやり取りで砕けた一面も見せる。
・2週目追加設定
1週目とは打って変わり、冗談は一切通じない。眼鏡も装着している。周りからもちょっと引かれるぐらい、くそ真面目キャラに。
・3週目追加設定
眼鏡を外した時は1週目の設定に近い姿を見せる。これは再婚相手の娘として接する時だけ。眼鏡スイッチもついたらしい。
『アンドロイド』×『定期リセット』×『最終兵器』
古藤 藍(ことう あい) 由来:一見、骨董アンドロイド
・1週目設定
転校生のアンドロイドというSFテンプレを突如ぶち込んでくる。ただし、本人は自己紹介しかできない。襲われるからね。
・2週目追加設定
いきなり襲われることを知っているためきちんと先にフォローを入れてある関係できちんと話すことができる。しかし、別れ際に私は1週間しか記憶を保持できないというバグのような話をされる。1日でどうしろとと悩むことになる。
・3週目追加設定
話の展開が早くなり、バグが実は異世界からの侵攻があった時に最終兵器として使うための鍵の役目を果たしているというとんでもない設定が付与される。だから1日で好感度ゲージをマックスまで上げろってどういうことだと頭を悩ますことになる。
『暗殺者』×『サイボーグ』×『密偵』
聖 瑠璃(ひじり るり) 由来:人造人間
・1週目設定
転校生アンドロイドを任務で壊すというバトル物テンプレを持ち込んでくる。ただ本人と話してみるとどちらかというと噛ませ役なのでは……? という雰囲気もしてくるちょっとポンコツ感のあるテンプレ的な雑魚役。
・2週目追加設定
アンドロイドを撲滅するという追加設定が付与されてそれにあわせてサイボーグとして改造されてしまったという哀愁ある設定が付与されている。洋の同情については多分ヒロインたちの中で最も高い。
・3週目追加設定
依頼先は政府というここにきてようやく味方側の設定が付与されるが、その政府がアンドロイドの目的を誤認していて組織に正しく伝えなければいけないという立場となり苦しむというさらに同情を誘う展開が待ち受けている。
『未来人』×『異世界の神』×『黒幕』
石動 美香(いするぎ みか) 由来:未来から来た神
・1週目設定
転校生を襲った人物が瑠璃であることを未来から着ているため知っているが、自分は関われないルールであるから洋が手を出してくれて嬉しいという謎の女性。貴方は将来云々言うが、1日しかない話なので実は何の意味もない。
・2週目追加設定
自分が関われないルールとして自分は別の世界ではあるけど、未来から来た神だからと言い出すちょっと頭がヤバそうな女にパワーアップしている。相変わらず1日しかない話であるため無意味な設定になっている。
・3週目追加設定
3週目は花子さんが世界を崩壊させないために、元凶となる異世界の神を特定できるまで入るとその日の最初に戻れる扉を開いてくれるようになるがその異世界の神という単語でこいつがラスボスだとわかってしまうメタ構造になっている。なぜこんなことをするのかを彼女と交流することになる。
『学校の怪談』×『前世の恋人』×『異世界の番人』
トイレの花子さん
・1週目設定
元々女子トイレだった男子トイレに住み着いている幽霊。それ以上でもそれ以下でもなくただの怪談話の1つのテンプレとして描かれる。
・2週目追加設定
幽霊となっていた理由に過去に思いを寄せた男性がいたという話となり、洋の事をそうだと勘違いする。これもいわゆるテンプレとして描かれる。
・3週目追加設定
過去に思いを寄せていた男性が異世界から侵略を防ぐために扉を封じた所がたまたまトイレだったというもっと別の場所に作れよという展開となる。今までテンプレだらけだったのに突如テンプレから外れた場所設定になったが他のテンプレとの整合性から場所をずらさざる得なくなった、という事情からこうして新しい設定が産まれていくのかという洋に一つのきっかけを与える人物となる。
『案内人博士』×『巨乳』×『現実で待つ娘』
初締 須夢(はつしめ すむ) 由来:実は娘です
・1週目設定
実はこの世界がVR世界という水先案内人のようなテンプレ博士。それっぽく振る舞っているため見た目から洋は気が付けないが、母親に似ていることから察しの良い読者は察せれる可能性がある。
・2週目追加設定
最後に現れてやっぱり追加設定の巨乳のせいで見た目を詳しく精査させられないようにしている。
・3週目追加設定
楽しかったかと問いながら、答えは見つかったのかとも問いてくる。この時ようやくきちんと彼女の顔を見ることとなり、娘であることに気が付く。
・現実設定
14歳の娘。事故にあった父親のことを必死に見舞いにきていた。父親の昔書いていた父親らしい作品が好き。最近の独自性を求めるあまりに破綻した小説はあまり好きではなかったから、創作理論に囚われずに自分の作品を書いて欲しいと願っていた。
『猫』×『獣人』×『異世界案内人』
タマ
・1週目設定
ただ助けられるだけの猫。
・2週目追加設定
恩返しのために獣人になってやってくる猫。ヤンデレから守ってくれる。
・3週目追加設定
異世界からの侵略者たちがいることを伝えてくれる水先案内人として登場する。猫状態でも喋る。
『母親』×『隠しキャラ』×『今はいない人』
榛地 カエデ(しんち かえで) 由来:なし
・1週目設定
朝起こしてくれて、朝ご飯を一緒に食べる。
・2週目追加設定
ここだけ3週目の設定が少し早くやってきている。母親は朝はいるのに、夕方には母親はいないかのように父親が新しい母親の話をしており首をかしげることになる。
・3週目追加設定
最後の最後に、早く帰らないとダメでしょ。と背中を押してくれる。
・現実設定
数年前に死んでいる。