あらすじ
「善一や、我が神社の跡取りとして、一日一善を忘れるんじゃないよ」
厳しくも優しい祖父母の教えを守り、ひたすら「徳」を積み続けて生きてきた青年、善一(ゼン)。
最期は、見ず知らずの子供をトラックから庇って命を落とした――はずだった。
しかし、目を覚ますとそこは見知らぬ異世界の森。
しかも、前世で善行を重ねすぎたゼンの「天徳貯金(カルマ)」は、なんと限界突破(カンスト)していた!
神様から授かった固有スキル『天徳貯金』と『一日一善』。
それは、1日1回小さな人助けをするだけで、世界のルールすら捻じ曲げる「確定豪運」を引き起こすトンデモ能力で――!?
「ひゃんっ!? あんた、今日だけで何回ラッキースケベをやれば気が済むのよ!?」
「いや、不可抗力なんですエルナさん!」
黒髪セミロングの美貌の女戦士エルナに怒られ、振り回されながらも、ゼンは持ち前の優しさと豪運で、困っている人たちを次々と救っていく。
だが、そんなゼンの頭上に輝く「黄金の運気オーラ」を、飢えた狼のような目で見つめる者たちがいた。
他人のやる気、才能、そして「運気」をネチネチと吸い取る現代の害悪――『エナジーヴァンパイア』。
見た目は爽やかなギルドのイケメン、あるいは悲劇のヒロインを気取る美女。
彼らが仕掛ける陰険な罠に、ゼンはお人好しな笑顔のまま、圧倒的な「運の仕組み」を利用した頭脳戦で立ち向かう!
これは、底抜けの善意と神をも超えるラッキーで、関わる人全員を幸せにし、害悪な吸血鬼たちを極上のカタルシスで自滅させる、異世界お人好し無双譚。