あらすじ
【29歳、人生の崖っぷちで全てを失った喪女の怨念。それが、世界の因果律を破壊する――。】
信濃まり子、29歳、無職。親の葬儀の日に家族から生ゴミのように家を追い出され、雨の街でトラックに轢かれてあっけなく世を去った。
次に目覚めた時、彼女は中世風の異世界に、銀髪のはかなげな美少女「マリカ」として転生していた。
「よっしゃ、異世界テンプレチートで無双よ!」と幼児特有の肥大した自意識で歓喜したのも束の間、彼女が直面したのは、この世界の狂った魔法システムだった。
なんとこの世界では、「自らを徹底的に嫌悪し、呪うこと」で世界のプログラムをバグらせ、初めて魔法が発動するのだ!
「ああ、私は世界の酸素を無駄に消費するだけのゴミ……」
可憐な10歳児の姿で最悪の自己呪詛(29年分のヴィンテージ・ルサンチマン)を詠唱し、地形を変えるレベルの禁忌魔術をぶっ放すマリカ。
そんな彼女の前に現れたのは、優しく導いてくれる美少女家庭教師……ではなく、理不尽に四肢を骨折させようとしてくる干からびたドワーフのクソババア(師匠)と、挨拶代わりに初手で鼻骨をへし折ってくるガチの武闘派ヤンキーお嬢様(エリス)だった!
美少女のガワを被った中身29歳喪女が、理不尽とバイオレンスが吹き荒れる世界を「最悪の自意識」を武器に生き抜く、狂気と不条理のブラックコメディ、開幕!