あらすじ
魔王が倒されてから百五十年。
戦うことを選びすぎた世界では、文字も知識も、暮らしの常識さえ失われていた。
そんな異世界に召喚されたのは、特別な魔法も剣の才能もない、普通の現代人・ユーマ。
彼に託された《賢者の書》に書かれていたのは――
『ごはんを たべるまえに、てを あらいましょう』
『くちを とじて たべましょう』
『したぎは まいにち かえましょう』
あまりにも普通すぎる生活マナーだった。
だが、知識を失った脳筋異世界では、それらがすべて“神の叡智”として扱われてしまう。
手洗いは見えぬ敵との戦いに。
下着は重要装備に。
ちゃんと寝ることは戦略的撤退に。
ユーマのツッコミは止まらない。
けれど、その普通の教えは、少しずつ人々の暮らしを変えていく。
できることから、はじめましょう。
がんばりすぎてはいけません。
できたことを、ほめましょう。
これは、普通の生活マナーが知識を失った異世界を少しずつ元気にしていく、生活改善系ほのぼの異世界コメディ。
朝の通勤電車で、少し疲れている人に読んでほしい物語です。