あらすじ
18歳の高校生・神代連(かみしろ れん)は、不慮の事故から家族を救うために命を落とし、異世界へと転生する。
転生先での名は「レン」。才能値ゼロ、魔力最低、スキルなしの最弱からのスタート。それでも泥をすすり、1回限りの人生を必死に足掻いた彼は、孤高の天才剣士レオンをはじめとする掛け替えのない仲間と出会い、やがて世界を救う英雄へと成り上がっていく。
だが、魔王討伐の果てに知ったのは、元の世界に残してきた病の母と妹の過酷な運命だった。
――「人生はやり直すためじゃない。大切な人を守るためにある」
レンは元の世界の家族を救うため、「異世界でのすべての記憶と絆」を代償にする禁断魔法を発動し、過去へと還る選択をする。
世界の修正力により、異世界からレンの存在も、思い出も、すべてが光となって消え去った――はずだった。
それから8年後の現代日本。
事故を回避し、26歳の会社員となった連の前に、空間を切り裂き、ただ一つの約束を果たすためだけに9年間世界最強を超えて鍛え抜いた「親友」が現れる。
「……初めまして?」
「……ああ。初めましてだ」
全てを失った男と、忘却を拒み世界を越えた男が、交差点の真ん中で奇跡を証明する――。
王道ファンタジーの果てに待つ、至高の約束回収ストーリー。