あらすじ

《あなたはボクの神様です》 ――たった一言のコメントが、深海に沈んでいた私の世界を変えた。 21歳の冬、職を失った私は、現実逃避のようにボカロ曲を作り始めた。 才能はなく、作る曲は見向きもされない日々。しかしそんなある日、ネットの片隅で、熱狂的に私を肯定してくれる唯一の信者「SUDACHI」と出会う。 彼女のひたむきな布教が実を結び、Tiktokでの一瞬のバズ、鳴り止まない通知。 私は「有名ボカロPになれる」という蜃気楼の夢を見た。 しかし、ネット創作の世界は甘くなかった。 パクリ疑惑による炎上、無断転載、そして何より、残酷なまでに伸びなくなる数字――。 精神をすり減らした私は、ある日、自分の曲も、アカウントも、彼女のくれた言葉も、すべてを消してネットの海から逃げ出した。 これは、夢に破れ、ボカロPになれなかった青年が自室の隅で綴る、もう届かない一人の少女への、懺悔と感謝の手紙。 ネット創作の眩しさと残酷さをリアルに描く、痛切で、けれどどこか温かい、大人のためのボカロ文学。

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カクヨム
カクヨム2026/07/11
  • 現在の作品有名ボカロPになれなかった私は、部屋の片隅で元信者の少女を思い出す。