あらすじ
伯爵令嬢メリッサの婚約者セドリックは、今日も絶好調で浮気中。婚約破棄を有利に進めるために書き溜めた『尾行メモ』は、新聞記者の従兄の勧めで匿名コラム『令嬢Mの婚約者観察日記』として連載され、なぜか大人気に。
ある夜、仮面舞踏会の薄暗い廊下で、メリッサは銀髪の『氷の貴公子』ライナスと出会う。彼はコラムを全スクラップする熱心な読者で、独特の文体だけで作者の正体を見抜いてしまい――。
浮気婚約者の自滅と、暴かれる『令嬢M』の正体。
大人気コラム令嬢×公爵家御曹司の、痛快ざまぁ&溺愛ラブストーリー。
☆ 拙作「婚約者の浮気をコラムにしたら、氷の貴公子に溺愛されました ~令嬢Mの婚約者観察日記~」を、漫画原作脚本形式に再構成したコンテスト応募版です。(https://kakuyomu.jp/works/822139841822689870)
【舞台・世界観】
18世紀の英国をモチーフとした架空の王国。
貴族令嬢は十代で婚約・結婚するのが一般的で、二十歳を迎えて婚約者がいなければ、社交界では婚期を逃しかけていると見なされる。女性が自ら職業を選び、収入を得て生きる道もまだ限られている。一方、王都では新聞文化が急速に発展し、貴族社会の出来事や恋愛事情を扱うゴシップ記事が人気を集めている。
【今後の展開】
第6話以降、メリッサはライナスからの求婚をすぐには受け入れず、まずは互いを知るための交際を始める。メリッサは過去に婚約者から裏切られた経験から、恋愛に対して臆病な一面も抱えている。それでも、ライナスは「令嬢M」の熱烈な読者という立場を越え、一人の女性としてメリッサを理解しようとする。
セドリックとニコラは結婚後も、たびたびメリッサの生活に干渉してくる。やがて『令嬢Mの婚約者観察日記』の過去記事が「S編」として再編集・刊行されると、セドリックは、記事に登場する浮気婚約者「S」のモデルが自分ではないかと疑い始める。
一方、クリストファーの勤める新聞社には、『令嬢Mの婚約者観察日記』の読者から、さまざまな身の上相談が寄せられるようになる。浮気、政略結婚、婚約詐欺など、声を上げられずにいる令嬢たちの相談を受け、メリッサは調査と取材を重ね、匿名コラムを通じてその問題を明るみに出していく。
しかし、令嬢Mの記事によって不利益を受けた貴族たちも、作者の正体を暴こうと動き始める。やがてメリッサは、匿名のまま安全に書き続けるか、自ら正体を公表し、女性も文章を仕事にできる道を切り開くかという選択を迫られる。
ライナスに支えられながら、メリッサは失った初恋を乗り越えていく。そして、誰かに愛されることだけではなく、自らの言葉と才能によって生きる未来を手に入れる。
【登場人物】
メリッサ・ワトソン
性別:女性
年齢:20歳
所属:ワトソン伯爵家令嬢
身長:168 cm
体重:55 kg
髪型・髪の色:プラチナブロンド。なだらかなウェーブがかかっている。尾行時は染め粉で黒髪に変装。
目の色:真っ青な瞳。変装時は暗く見せる。
外見上の特徴:
・顔立ちはかなり整っており、上品かつ華やかだが、尾行時の表情は恐ろしく冷ややか
・仮面舞踏会では首元が詰まったダークブルードレス、黒髪、顔の半分を覆う仮面
・普段着は上品なドレスが多く、レースや刺繍があしらわれている
・新聞社に向かう時は、お忍び用の町娘スタイル
趣味:読書
特技:変装、尾行、証拠収集、文才
生い立ちなど:
ワトソン伯爵家の令嬢。プラチナブロンドの髪と青い瞳を持ち、上品で冷静。婚約者セドリックの浮気を知って深く傷つくが、感情的になるのではなく、証拠を淡々と記録し続ける強さを持っている。その尾行メモは、従兄クリストファーの勧めで匿名コラム『令嬢Mの婚約者観察日記』として新聞に掲載され、社交界で評判になる。皮肉と観察眼に優れた文章を書く一方、本当は傷つきやすく、長年の初恋を失った痛みも抱えている。セドリックとニコラに裏切られた後、氷の貴公子ライナスから求婚され、彼の一途な敬愛と愛情に少しずつ心を動かされていく。
ライナス・ブラッドフォード
性別:男性
年齢:25歳
所属:ブラッドフォード公爵令息
身長:178 cm
体重:70 kg
髪型・髪の色:銀髪
目の色:菫色
外見上の特徴:
・「氷の貴公子」と呼ばれる近寄りがたい美しさ
・仮面舞踏会ではシルバーの礼装と顔面半分を覆う仮面
・普段着は公爵令息の上質な外出着
趣味:『令嬢Mの婚約者観察日記』のコラム収集
特技:領政改革、討論
生い立ちなど:
ブラッドフォード公爵令息。銀髪と菫色の瞳を持つ、冷たい美貌から「氷の貴公子」と呼ばれる青年。社交界では近寄りがたい印象を持たれているが、実際は礼儀正しく誠実で、メリッサのコラムを毎週スクラップするほどの熱烈な読者。かつて隣国の王女と婚約していたが、王女が近衛騎士と駆け落ちしたことで婚約を解消し、女性を信じられなくなっていた。メリッサの文章に救われ、仮面舞踏会で彼女の正体に気づいたことをきっかけに惹かれていく。冷静な外見に反して愛情表現はまっすぐで情熱的。メリッサを守り、彼女の言葉や才能ごと愛している。
セドリック・ハートフィールド
性別:男性
年齢:22歳
所属:ハートフィールド伯爵令息、王都の騎士団
身長:185 cm
体重:85 kg
髪型・髪の色:燃えるような赤い髪、短髪
目の色:エメラルドを埋め込んだような緑の瞳
外見上の特徴:
・筋肉質で、美貌が際立つ色男
・騎士団で剣の腕が立ち、常に女性に囲まれる華やかな雰囲気
・仮面舞踏会では騎士服、顔面半分を覆う仮面
・普段着は少しラフ
趣味:女性遊び、スイーツを食べること
特技:剣術、体術、乗馬
生い立ちなど:
ハートフィールド伯爵家の令息で、メリッサの元婚約者。燃えるような赤髪と緑の瞳を持つ、美しい容姿の青年。人当たりがよく女性に人気があるが、その魅力に甘えて浮気を重ねている。メリッサにとっては幼馴染で、初恋の相手であり、婚約が決まった時には心から喜んだ。しかしティアニー侯爵夫人をはじめ複数の女性と関係を持ち、最終的にはニコラを妊娠させたことで婚約破棄に至る。メリッサを愛していたと言いながらも、自分の不誠実さを正当化しようとする身勝手な人物。
ニコラ
性別:女性
年齢:18歳
所属:子爵家令嬢、王妃付き侍女→ハートフィールド伯爵令息夫人
身長:155 cm
体重:50 kg
髪型・髪の色:ピンクブロンドを二つ結び → セドリックと結婚後はアップスタイル
目の色:ルビーのような瞳
外見上の特徴:
・潤んだルビー色の瞳とピンクブロンドの二つ結びが印象的な、可憐で妹気質の令嬢
・茶会の時は年齢より若く見える、リボンのついたドレス
・王宮に仕えている時は王宮侍女服
・婚約破棄の時は、おなかを締め付けないゆったりとしたドレス
趣味:お茶会、ファッション
特技:甘え上手、ウソ泣き
生い立ちなど:
子爵家の令嬢で、メリッサより二歳年下。ピンクブロンドの髪を二つに結び、ルビーのような瞳を潤ませる、可憐で甘えた印象の少女。幼い頃からメリッサを「姉様」、セドリックを「兄様」と呼び、三人で過ごしてきた。表面上は無邪気で愛らしいが、昔からメリッサの大切なものを欲しがり、泣けば許されると思っているところがある。王妃付きの侍女として王城に上がったことをきっかけにセドリックと距離を縮め、彼の子を身ごもる。自分を被害者のように見せるのが得意だが、メリッサからは長年の不満とともに絶縁を告げられる。セドリックと結ばれた後も、彼の過去の浮気に苦しむことになる。
クリストファー
性別:男性
年齢:28歳
所属:新聞社勤務、メリッサの従兄
身長:175 cm
体重:65 kg
髪型・髪の色:プラチナブロンド、ぼさぼさの短髪
目の色:真っ青な瞳
外見上の特徴:
・イケメンだが、仕事が忙しく、ぼさぼさ髪
・スーツを気崩している
・シャツ、ベスト、袖まくり
趣味:コーヒー
特技:人脈作り、人の話を聞くこと
生い立ちなど:
メリッサの従兄で、新聞社に勤める記者。資料と新聞に囲まれた部屋で仕事をしており、メリッサの原稿を面白がりながらも的確に扱う人物。セドリックの浮気を記録したメリッサのメモを、匿名コラム『令嬢Mの婚約者観察日記』として世に出すきっかけを作った。軽口が多く、下世話な話題にも乗りがちだが、メリッサに弁護士を紹介したり、ライナスとの再会を取り持ったりと、要所で彼女を支える。