あらすじ
姉が離縁されて実家へ戻ってきた。小さな鞄ひとつを抱え、すっかり痩せてしまった姉を見て、妹のエリアーヌは胸を痛めながらも、もうあの家へ戻らなくていいのだと安堵する。
ところが翌日、離縁の話し合いに訪れた元義兄ヴィクトルは、姉の代わりにエリアーヌを次の妻として迎えると言い出した。両家の縁を守りたい父母まで、その申し出に乗ろうとする。
けれど、姉を踏み台にして差し出された公爵夫人の席など、受け入れるつもりはない。
「お断りします」
妹が即座に拒み、姉もまた自分の言葉で立ち上がった時、両家の愚かな息子たちを叱るため、二人の老当主が現れる。
姉妹が自分たちの未来を取り戻す、静かで爽快な異世界姉妹短編。