あらすじ
「貴様との婚約を破棄する! 二度と俺の前に姿を現すな!」
王宮の夜会にて、第1王子である殿下から突きつけられた、あまりに唐突で過激な婚約破棄宣告。会場中が凍りつく中、婚約者である令嬢・エルザは一人、目を輝かせていた。
(まぁ、なんて不器用な愛の表現!)
エルザの脳内にある「ポジティブ愛されフィルター」は、王子の罵倒をすべて「恥ずかしすぎて余裕のない愛の告白」に自動変換してしまう超高性能仕様だったのだ。
本当は「反逆者からエルザを守るため、自分を悪役に仕立てて遠ざけよう」と必死な王子と、そんな彼の演技を「私のことを想っての照れ隠し」と信じて疑わない天然ヒロイン。
そこへ、王子の過保護な側近、ヒロインに一目惚れした他国王子、さらには暗殺任務を忘れてヒロインのファンになった刺客令嬢まで参戦して、王宮は毎日が大騒ぎ!
「殿下、そんなに嫉妬しなくても……あ、でも、嬉しいです!」
「だから! 俺は貴様が嫌いだと言っているんだ!!(……可愛い、抱きしめたい)」
勘違いが生んだ愛の奇跡。王子が「悪役の仮面」を脱ぎ捨て、本音で溺愛を始めるその日まで、二人の噛み合わない恋は止まらない!