あらすじ
『星が溶ける朝に』
「お前を、殺しに来た」
5分後、ジェラートを食べて眠るはずだった。突きつけられたのは拳銃だった。
イタリア・ボローニャ。ロマーニャ大学で助手を務める久保田理玖は、徹夜明けの帰路で殺し屋に路地裏へ引きずり込まれる。
「マフィアの不祥事を知っているだろ」
天文学を研究する平凡な男に、裏社会の情報などあるはずもない。
絶体絶命。理玖が選んだのは、抵抗でも命乞いでもなく、期間限定のジェラートを死ぬ前に味わうこと。
呆れた殺し屋に差し出した一口が、運命を狂わせる。
家を調べると言う男に銃口を突きつけられ、自宅へ向かう理玖。
この殺し屋と、命を懸けた逃避行に出ることになるなんて。
この日から、理玖の人生は終わる。
正しくは——始まった。
残酷な表現が出てくるので苦手な方は閲覧を控えるようお願いします。