あらすじ
毎週金曜日は、朝陽恵吾と飯を食べて、酒を飲んで、彼の部屋で寝る。
告白をされたわけでもない。最初に身体を重ねたのも、酒に酔った勢いだった。
だから瑞希は、恵吾との関係を気の合う友人兼セフレだと思っていた。
たとえ恵吾の部屋に自分専用のシャンプーや化粧水が置いてあっても、寝ぼけた彼からキスをされても、女慣れした男ならそれくらいするのだろうと気にも留めていなかった。
そんなある日、恵吾に想いを寄せる職場の後輩から、彼との仲を取り持ってほしいと頼まれる。
もしかしたら、自分との曖昧な関係が、恵吾に本命ができる邪魔になっているのかもしれない。
少しだけ寂しく思いながらも、瑞希は身を引くために次の相手を探し始める。
その姿を見た恵吾が、深く傷ついているとも知らずに。
相手をセフレだと思っている女と、相手を彼女だと思っている男。
ただ飯を食って、寝るだけだったはずの二人が、自分たちの関係に名前をつけるまでの、盛大なすれ違いラブコメディ。