あらすじ
停戦から数年後、伏見文佳の家に穂積環と名乗る若い記者が訪れる。彼女は「戦争について教えてほしい」と文佳に頼み込む。
文佳は静かに語りはじめた。
伏見家は下級貴族であり、困窮した生活を送っていた。貴族から籍を抜きたくても多額の金が必要で、文佳はどうにかしてその費用を工面したいと考えていた。
そんななか、文佳は高給を約束する皇国軍兵士募集の張り紙を見つける。ただ金のために入隊した彼女を待っていたのは、地獄のような戦地だった。
貴族という立場から図らずも人を率いることになり、死と隣り合わせの場所で、生き延びるためだけに戦う日々。そこで文佳は何を失い、何を得たのか。
――これは、ひとりの兵士が語る戦争の話。
毎週水・土曜日正午更新(完結まで投稿済)