あらすじ
異世界召喚――異世界から呼ばれた者は規格外の『チート』と言われる力を得て、皆、【英雄】と呼ばれていた。そして、その一人が魔王を倒し、【英雄王】となった。
大国サモネルの王都に、ジンという四十半ばの男がいる。無精髭、飲んだくれ、口癖は「めんどくせえ」。だがその正体は、魔王討伐を成した英雄王パーティの生き残り――『元』賢者である。
英雄王誕生から20年。英雄ランキングと呼ばれるものが生まれ、英雄たちは個々に持つチート能力を使って、凶悪な魔物を倒したり、文化に革命を起こしたりと世界に強い影響を与え続けたが、多くの英雄がチート能力に溺れ、傍若無人なふるまっていた。
そして、その中には犯罪も当然あり、未解決になりかけた事件も多くあった。
だが、そんな時に決まって『元』賢者がのそりと現れる。
「ああ……めんどくせえ。腹減ったし」
飯と酒を愛する話好きのものぐさおじさんは、うんざりした顔で重い腰を上げる。
黒い瞳に真実を見出すために。
グルメな元賢者が、チート英雄たちを追い詰める。異世界ミステリー風ライトノベル。
※【MFブックス】イケオジ小説コンテスト【中編】参加作品です。