あらすじ
高校二年生の春。
主人公・朝比奈悠真は、交通事故で死ぬはずだった瞬間、一人の神と出会う。
「君には死ねない呪いをあげよう。」
気が付くと悠真は傷一つなく生き返っていた。
最初は喜んだ。
病気にもならない。
年も取らない。
永遠の命。
しかし、その代償はあまりにも残酷だった。
幼なじみの少女・七瀬葵だけは普通に歳を重ねていく。
高校卒業。
大学。
就職。
結婚。
子ども。
孫。
悠真だけは十七歳の姿のまま。
何度も想いを伝えようとして、そのたびに「今じゃない」と飲み込んできた。
“また明日会えるから。”
その”明日”は、悠真にだけ無限にあった。
やがて百年。
葵は静かに息を引き取る。
その時初めて、
「好きだった。」
と言えなかったことを後悔する。