あらすじ
2084年、子供の権利を保護するため、ついに「家族禁止法」が制定された!
すべての子供は生まれた瞬間から親と引き離される。そのうえで、行政の保護下に置かれ、福祉、教育、生活環境が保障される。遺伝子情報、情緒反応、認知適性をもとに教育は最適化され、各個人にとって実現可能な最大の知性、生産性、そして幸福を獲得できるようになった。
それから100年が経過した2184年。貧困、格差、虐待、犯罪、戦争は大きく減少し、世界は娯楽と幸福に満ちた夢の社会となり、人々は、かつて家族と呼ばれた制度がなぜ存在していたのかを忘れ去った。
東京大学次世代教育学部の学生 玲は、研修として「東京第一ゆりかごセンター」を訪れる...。
ここは、あまりにも優しく、あまりにも合理的で、あまりにも幸福なディストピア。