あらすじ

七年前、日本各地にダンジョンが発生した。 それは冒険者が夢を見る場所ではない。 都市を壊し、日常を奪い、異界獣を吐き出す現代の災害だった。 政府は境界災害対策庁を設立し、異界獣の討伐とダンジョン封鎖にあたっていた。 そんな都市部の対策庁に、田舎支部から一人の男が転勤してくる。 彼は、班に属さない。 仲間に囲まれて戦う英雄でもない。 太刀一本で異界獣を処理する、単独処理官だった。 男の名は、黒瀬陸《くろせ りく》。 彼が振るう獣装太刀《じゅうそうたち》・黒凪《くろなぎ》は、通常の獣装武器とは異なる特殊な太刀だった。 異界獣素材から作られた複数の獣装を切り替え、その特性を一時的に刀身へ纏わせる。 速さを纏い、防御を纏い、火力を纏う。 田舎支部帰りと侮られた黒瀬は、転勤初日に発生した都市ダンジョンへ単独で突入する。 火器が通らない異界獣。 取り残された市民。 崩れ始める地下街。 そのすべてを前に、男は静かに太刀を抜いた。 田舎では、これくらい一人でやるしかなかった。 都市ダンジョンを斬る、獣装太刀の単独処理官。 その刃はやがて、ダンジョン発生の真実へ届く。

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カクヨム
カクヨム2026/07/11
  • 現在の作品獣装太刀の単独処理官 ――田舎支部帰りの男、都市ダンジョンを斬る