あらすじ

見えても、見ないふりをする」――それが霧崎湊の信条だった。 なのに気づけば、旧校舎の元物置で、おっとりしたお嬢様・三条雪乃の淹れた紅茶をすすっている。部員二名きりの奇妙な部活、その名も「放課後研究会」。 消えた手作りチョコ。雨の日だけ現れる傘の妖精。二十年間、同じ筆跡で書かれ続ける短冊――。 事件は起きない。人が死ぬこともない。けれど、誰かが何かを隠したとき、守ろうとしたとき、伝えたかったとき。そこにはいつも、小さな謎が生まれている。 謎をほどいた先にあるのは、犯人ではなく、誰かの不器用な優しさ。 古都の町、千年桜の咲く里で、放課後だけの二人が、日常のいちばん繊細な部分にそっと触れていく。謎と、ほのかな恋が、静かに照らし合う連作青春ミステリー。

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カクヨム
カクヨム2026/07/11
  • 現在の作品放課後研究会レポート