あらすじ
高校二年生の春。
真面目で成績優秀な神崎悠人は、新しいクラスで転校生・朝倉結衣と出会う。どこか影のある彼女は、クラスになじめず、次第に孤立していく。
「助けたい。」
そう思った悠人は、自分なりの”正しい行動”を選ぶ。しかし、その行動は結衣を救うどころか、二人をさらに苦しい状況へ追い込んでしまう。
――正しいことをすれば、人は救われるのだろうか。
悩みながらも悠人は、結衣の本当の気持ちを知ろうと向き合い続ける。努力しても思うようにいかない日々。それでも少しずつ生まれていく信頼と絆。そして迎える大きな試練。
居場所を失った少女と、自分の正しさに迷う少年。
二人は互いと向き合う中で、「本当の強さ」とは何か、「優しさ」とは何かを少しずつ見つけていく。
誰かを救いたいと願うことは、ときに自分自身を救うことにもつながる。
これは、傷つきながらも前を向こうとする高校生たちが、自分だけの居場所を見つけるまでを描いた、ひとつの青春物語。