あらすじ
八千万人の人々が暮らす人工洋上都市「上海(シャンハイ)」。
その巨大な都市インフラを根底から支える重要なエネルギー「Qi」を奪い、際限なく増殖し、都市を破滅させる不死身の怪物「キョンシー」の存在が、上海では重大な社会問題となっていた。
その不死性により警察や軍隊でも対処が難しいキョンシーに対する有効な手段として、キョンシーを駆除するために改造されたキョンシー「HPK(ハイパー・プログレッシブ・キョンシー)」が開発された。
しかし、彼等を兵器として運用するには倫理的な問題があった。
何故ならキョンシーは人間の死体が変異した存在であり、HPKの中には生前の記憶や人格を強く残している者がいるから。
監察官の職務は、HPKを適切に運用し、最終的には、一度は望まぬ死を経験した彼らを〈より良い死〉へと導くことである。
死と再生と救済の、都市災害群像SF