あらすじ

西暦2041年3月、人類は初めて「自分たちが宇宙で最も無防備な種族の一つである」という事実を突きつけられた。 月の裏側で観測された未知の高エネルギー反応。その三日後、静止軌道上に姿を現した全長八百メートル級の異形の艦隊。地球圏に足を踏み入れたそれらは、自らを「ヴェルガ知性帝国」と名乗り、地球を新たな統治領域と宣言した。 各国政府は混乱し、初動対応は後手に回った。国連安全保障理事会は緊急招集され、わずか一週間で前例のない決議が採択される。全人類の軍事資源を統合した史上初の統一防衛組織――地球防衛機構(Earth Defense Force、通称EDF)の設立である。 この物語は、その組織の片隅に配属された、ごくありふれた一人の訓練生の記録である。 彼の名は黒須ハヤト。身体能力は最低ランク、戦闘適性はゼロに等しい。武器を持たせても的にすら当てられない、どこにでもいる落ちこぼれだった。 けれど彼には、たった一つだけ、誰も気づかなかった適性があった。 《装備超強化》――触れた道具の性能を、理解した分だけ引き上げる力。 この力がどれほどのものになるのか、当の本人すら、この時はまだ知らなかった。 これは、剣も拳も持たない一人の技術者が、それでも人類の盾となっていく物語である。

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小説を読もう2026/07/11
  • 現在の作品限界突破∞ ~最弱隊員、たった一つの《装備超強化》だけで地球を守り抜いた男~