あらすじ

人の世を知らず、魔境の大森林で育った少年ヴァンディル。 人間でありながら、エルフに並ぶ感覚、獣人を超える俊敏さ、ドワーフを超える怪力を持つ彼は、森の外へ出た先で「保護」という名の書類に絡め取られ、奴隷兵団へ送られる。 与えられたのは、粗末な革鎧。 手にしたのは、敵から奪った戦斧。 そして、仲間のドワーフが岩から削り出した大盾。 そこは、人間、獣人、エルフ、ドワーフ、そして名も奪われた者たちが、戦場の先頭で捨てられる場所だった。 だがヴァンディルは、逃げるのではなく、前へ出る。 誰よりも先に立ち、誰よりも長く踏みとどまり、少しずつ仲間の信頼を得ていく。 王の血も、神の祝福も、与えられた正統性もない。 あるのは、戦場で積み上げた背中と、彼についていくと決めた者たちの忠誠だけ。 これは、奴隷兵団の先頭に立った一人の大男が、多種族をまとめ上げ、やがて「先陣王」と呼ばれるまでの戦記である。

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小説を読もう2026/07/11
  • 現在の作品灰の回廊の先陣王 〜魔境育ちの奴隷兵は、多種族を率いて国を興す〜