あらすじ
私には、大事なことを「自分以外の何か」に決めてもらう癖がある。
十八時を過ぎていたら勉強をやめる。
三台続けて白い車が通ったら、明日はきっとうまくいく。
そして、十九時になっても雨が降っていたら、好きな人に告白する。
そんな小さなジンクスを、クラスメイトの由良くんはあっさり見抜いてしまう。
雨を待ち続ける私。
けれど、空模様に決断を預けている間にも、時間は進み、誰かは先に動き出す。
傷つくのが怖い。
失敗したとき、自分で選んだ結果だと認めるのが怖い。
それでも本当に伝えたいことは、雨が降らなければ言えないものなのか。
よく気づく由良くんとの会話をきっかけに、私は少しだけ、自分の足で前へ進もうとする。