あらすじ
巷で噂の「ホラー女」の都市伝説。彼女に噛まれると、日常の些細な不満をすべて「〇〇でホラーじゃん」と大げさに叫ぶだけの「ホラー男・ホラー女」になってしまうという。
ある日、主人公の通う学校でその奇病がパンデミックを引き起こす。「テストの裏面がある」「学食のカレーの色がヤバい」と、くだらないホラー大喜利を繰り広げながら陽気に噛みつき合う生徒たち。学校はパニックホラーの皮を被った、ただの狂騒的なコメディ空間と化していた。
ふざけたバカ騒ぎから逃げ出し、屋上へとたどり着いた主人公の前に現れたのは、噂の元凶であるホラー女だった。絶体絶命のピンチの中、主人公はついにこの軽薄な空間に隠された「取り返しのつかない恐ろしい真実」に気づいてしまう――。
クスッと笑いながら読んでいると、最後の数行で一気に背筋が凍りつく。コメディと絶望のギャップで魅せる、新感覚のパニックホラー短編。