あらすじ
「お前が俺の横におる理由が罪悪感なんやったら……
もう、そんなもんいらん」
雨の日になると、時枝かやの左膝は決まって疼く。
二年前の交通事故でテニスを諦めたかやと、
自分を責め続けてラケットを置いた親友・野中蒼汰。
かやは、怪我が治ったあとも
「もうテニスはできない」と嘘をつき続けていた。
――蒼汰を、自分の隣につなぎ止めるために。
罪悪感で繋がる関係なんて終わらせたい。
それでも、本当は離れたくなかった。
梅雨の放課後。
雨に霞む帰り道で、二年間隠し続けた本音が溢れ出す。
けれど蒼汰は、静かに笑って言った。
「やっと言ったか」
雨はまだ止まない。
それでも、二人の止まっていた時間は、
赤い傘の下で少しずつ動き始める。
**これは、嘘と後悔の先で見つけた、二人だけの青春物語。**
★久しぶりの妄想コンテストに参加します(^^♪