あらすじ

同時接続者数、1。 二十七歳、無職。母の介護に暮れる僕のたったひとつの居場所は、誰にも見つからない底辺配信者「ユメ」の枠だった。毎晩二十二時、同接一桁の、世界でいちばん狭くて温かい場所。彼女はコメントをひとつも読み飛ばさない。僕を「一番星」と呼んでくれる。 ある夜、ユメは宣言する。 「同接が10万人になったら、いちばん大事な秘密を話します」 翌日から、彼女の切り抜きが爆発的に拡散していく。膨れ上がる数字、押し寄せる新規、壊れていく居場所。そして僕だけが気づいてしまう——バズって以降のユメは、何かが「違う」。 抽選に一度も落ちたことがないのは、なぜだったのか。 「一番星」という愛称は、本当は誰が付けたのか。 新規リスナーはなぜ、僕がコメントには一度も書いたことのない話を知っていたのか。 最後まで読んだあなたは、必ずこの物語を最初から読み直す。 そして気づく。読んでいたあなたも、とっくに客席にいたことに。

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カクヨム
カクヨム2026/07/10
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