あらすじ
目を覚ますと、世界は「数字」に埋め尽くされていた。
私の前に現れたのは、人々の頭上に浮かぶ淡い光のデジタルカウンター――それは人間の「寿命」だった。
「現在のルートのまま進んだ場合の残り時間」を視覚化したそのタイマーは、私の些細な介入によって書き換えることができる。人知れず運命を捻じ曲げ、人々を救う「調律者」となった私。
しかしある日、デパートの鏡を見上げた私の血の気が引いた。
自分の頭上に浮かぶ【残り2時間】の数字。さらに、街を行き交う全人類のタイマーが、私の数字と完全に「同期」してカウントダウンを始めていた――。
世界の終わりまで、あと120分。
予測不能のロジックが織りなす、新感覚SFショートショート。
胸糞展開はありません。