あらすじ
両親は海外出張中。歳の離れた兄は世界一周の旅へ。
夏休みに一人でお留守番をしていて退屈だった小学三年生の「陽菜(ひな)」は、絶対に入ってはいけないお兄ちゃんの部屋で、光るパソコンを見つけてしまう。
『これはな、画面の向こうの妖精さんとお話しするお姫様ごっこのゲームなんだ!』
過去にお兄ちゃんが焦ってついた「苦し紛れの嘘」を信じ込んだ陽菜は、兄が私財を投じて作り上げた極上の美少女アバター『姫ヶ崎ロゼ』を起動し、うっかり全世界に向けて初配信をスタートさせてしまった。
偶然その初配信に迷い込んだのは、素性も名前も知らない3人の大人たち。
天才ハッカー、空手道場のコワモテ師範代、そして人間不信のエリート弁護士。
「……おい、これヤバくねえか? ガチの子供だろ」
「親が不在の家で、ひとりで全世界に向けて配信……いつ犯罪に巻き込まれてもおかしくない時限爆弾です」
「だが……めちゃくちゃASMR(宿題の音)が心地いい。この癒やし、絶対に失うわけにはいかない」
リテラシー皆無の無垢な少女が、無自覚に「親バレ・場所バレ・炎上」の危機を連発するなか、日々の激務で疲れ果てた3人の最強の大人たちが、彼女の平穏な算数の宿題を守るため、裏で命がけの防衛戦(モデレーター業務)を繰り広げる!
ネットの泥を1ミリも見せない。これは、前代未聞の「裏介護」コメディ。