あらすじ
目を覚ますと、そこは巨大ダンジョンの最深層だった。
石棺の中で目覚めた元日本人男性は、美しい少女の姿をした吸血鬼になっていた。
水もない。食料もない。服もない。帰る方法も分からない。
あるのは、血を求める身体と、謎のシステムだけ。
生きるために魔物の血を飲み、《血》を武器に変え、《影》で戦場を支配する。
料理をし、掃除をし、風呂を作り、生存には必要のない生活を続けることで、《人間性》を守り続ける。
やがて彼女は、奈落に眠る古代施設を復旧し、死にかけた人間を救うようになる。
一人救えば、2SP。
新たなスキルを得て、さらに強くなる。
しかし、誰かを救うたびに世界は彼女の存在を知っていく。
「奈落の底には、人ならざるほど美しい姫がいる」
「死にかけた者を救う」
「あるいは、姫の方から現れる」
これは後に《奈落の姫》と呼ばれる少女が、自分が何者かも知らないまま、血と影と生活によって生きる場所を作っていく物語。
そして彼女自身が、■■■■の残した■■■■の■■■■であることを知るまでの物語。