あらすじ
一九九九年七月二十三日。
午後十一時三十一分。
世界は、十三分だけ止まった。
青森の病院にいた青年は、その異常を唯一記憶していた。
止まった時計。
消えた少女。
存在しない記録。
そして、自分と同じ姿をした「もう一人の自分」。
三日後。
青年の前に現れたのは、時間の異常だけを追う秘密組織――時間異常調査局だった。
彼らは告げる。
あの十三分は、過去にも何度も起きている。
そして、その中心にはいつも一人の人間がいる。
――君だ。
なぜ世界は十三分止まったのか。
なぜ青年だけが、その時間を覚えているのか。
失われた記憶と、消された歴史を巡る時間ミステリー。
境界線の向こう側にある真実へ、青年は足を踏み入れる。