あらすじ
分厚い暗雲に覆われ、夜すら消えた帝都「トウケイ」。
そこは、半年生き残らなければ【名前】すら与えられず、ただの【数字(ナンバーズ)】として消費される、命が紙より軽いディストピアだった。
おばあちゃんの家に向かっていたはずの家出少女・カグヤは、なぜかその不条理な世界の最底辺へと迷い込んでしまう。
そこで出会ったのは、右半顔を酸で焼かれた「仮面」の少女・フジ。
生きるために髪を切り、男装してフジの背中を追うカグヤだったが……。
「カグヤの顔を見ていないと、死ぬ気がする」
帝都トウケイ。華族が支配し、平民が搾取されるこの街で、カグヤは男装し「カラスの巣」へと潜り込んだ。
カラスを束ねる最強のボス・八咫は、カグヤに対して異常なまでの執着を見せ始める。
「カグヤを俺にくれ」
彼が放つ溺愛という名の檻、「眠れる病」の正体、そして明かされる帝都の闇。
「僕の嘘は、帝都を壊す。」
いつバレてもおかしくない男装の危機。それでも、フジと交わした「生き残る」という約束を果たすため、カグヤは偽りの自分を演じ続ける。
絆と狂愛が交錯する、命がけの生存戦略。
嘘を重ねた先に待つのは、救いか、それとも破滅か。
これは、迷子の女子高生が残酷なワンダーランドのルールをひっくり返す、泥にまみれたダークファンタジー。