あらすじ

空には、風路と呼ばれる魔力の道がある。 郵便魔女はその風路に乗り、箒で町から町へ、国から国へ手紙を届ける。 だが、風標の灯が消え、中継塔が朽ち、村の名が台帳から消えれば、中央局は赤い判を押す。 配達不能。 クラリス・ヴェインは、その判が嫌いだった。 旧風路の残留魔力を読むことに長けた彼女は、中央局が「もう飛べない」と判断した空に、まだ箒が通れる細い流れを見つけることができた。 そしてある日、配達不能とされた異議申立書を届けたことで、郵便組合を追放された。 数か月後。 辺境の町外れで、クラリスは小さな私設郵便屋を開く。 看板には、ただ一文。 配達困難郵便、承ります。 中央局に見放された手紙が、今日も彼女の店へ持ち込まれる。 配達不能ではありません、少し、困難なだけです。 これは、追放された元郵便魔女が、誰にも届けられないとされた手紙を届けながら、辺境で少しずつ必要とされていく職業ファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/07/10
  • 現在の作品追放された郵便魔女は、配達不能を届ける 〜中央局に見捨てられた手紙、私が届けます〜