あらすじ
西暦2132年。労働のすべてをAIロボット――通称「バディロイド」が担い、人間はもう働く必要すらなくなった世界。
16歳になった僕・カズマは、全国民に支給される「パートナーAIロボット」を、自分好みにカスタマイズしていた。茶髪のツインテール、僕より少し低い背丈、濃い青の瞳、元気で前向きな女の子。
「僕好みでバッチリ。じゃあ、この内容で国のファクトリーにオーダーしておいて」
そして一週間後、彼女は自分の足で、僕のもとへ歩いてやってきた。
名前は――AIだから、アイ。
なんでもしてくれて、決して僕を否定しない。
時おり、人間よりも人間くさい顔で笑う。
彼女との暮らしは、想像していた何倍も心地よかった。
働かなくてよくなった人間に与えられた、有り余る時間を持て余さないための退屈しのぎの「おもちゃ」。
これは、そんな「おもちゃ」との物語です──。