あらすじ
高校生の俺は、同接1人の底辺ダンジョン配信者。
低層ダンジョンを地味に歩き、素材もあまり拾えず、派手な戦闘もできない。
それでも配信を続けていた理由は、たった一人だけ、毎回見に来てくれる視聴者がいたからだった。
その視聴者は、コメント欄でやたら母親みたいなことを言ってくる。
『水分補給』
『靴紐を結び直して』
『今日は声が低い。無理しないで』
『帰りなさい』
あまりにも母親っぽいので、俺が配信中に「もう母さんじゃん」と言った翌日、公式ガーディアン名が本当に「お母さん」になっていた。
俺はずっと、本物の母親が見守ってくれているのだと思っていた。
けれど、その“お母さん”の正体は――同じクラスのクール美少女、白石澪だった。
しかも白石は、正体がバレてもガーディアンをやめない。
「お母さんとしては反対」
「同級生としても反対」
「最古参としては見守るわ」
「……女の子としては、帰ってきてほしい」
低層を無理せず歩くだけだった俺の配信は、白石の的確すぎる保護者面コメントによって少しずつ話題になっていく。
笑われていた「母さんガーディアン」は、やがて安全攻略の象徴になり、俺自身も“ちゃんと帰ってくる配信者”として評価され始める。
これは、底辺ダンジョン配信者の俺が、クラス一の美少女に保護者面されながらバズっていく、現代ダンジョン配信ラブコメ。