あらすじ
「明日香は、俺がいなくても大丈夫だろ」
離婚した夜、そう言われた明日香は、スーツケースひとつで海沿いの寂れた町へ向かった。
たどり着いたのは、学生時代の友人が営む小さなスナック。
帰る場所も、自信も、誰かに甘える勇気も失っていた明日香は、そこで働きながら少しずつ息を取り戻していく。
そんな彼女の前に、毎晩現れる男性がいた。
如月颯真。
酒は飲まず、いつも頼むのはウーロン茶。
静かで、強引ではなく、けれど明日香だけをまっすぐ見つめてくる不思議な客。
彼との距離が少しずつ近づいていく中、明日香は知る。
颯真が、この町の未来を左右するIT実業家であることを。
離婚で傷ついた女と、不景気な町に事業を持ち込もうとする男。
置いていかれたと思っていた場所で、明日香の人生はもう一度動き出す。
地方スナックから始まる、大人の再出発ラブストーリー。