あらすじ
「どうか死んでくれ、如月沙耶」
如月沙耶、という文字列は、未だに俺をおかしくさせる。
母親からのプレッシャーに怯え、承認だけに縋って生きていた中学生の薬利修斗(くずりしゅうと)。
テスト前の、席替え。修斗の隣の席になったのは、いつも窓際に座り、静かに空を眺めている異質な少女・如月沙耶(きさらぎさや)だった。
初めてのテストで沙耶に完膚なきまでに敗北し、絶望に突き落とされる修斗。
保健室で彼が沙耶にぶつけた、八つ当たりの言葉が、常軌を逸した沙耶からの祝福に変わっていく___。
「大丈夫、全部、上手くいくから」
悪意のない純粋な善意で、関わる人間の存在を崩壊させていく如月沙耶と、そんな沙耶に取りつかれていく薬利修斗。
そしてやってきた次のテストの日_____。
沙耶が修斗に贈った「完璧な祝福」と、修斗に残された「一生解けない呪い」とは?
一人の少女の言葉に狂わされていく少年の、濃厚な心理サスペンス。