あらすじ
※本編ビューワー 縦組み推奨
◆あらすじ
町の片隅、築数十年は経過していそうなアパート「つみあく荘」。
真鎖結<まぐさり むすび>は、その1階に1人で住む学生。
他の住人の共通点は、殺人などの重罪で、一度は実刑判決を受けた者達であること。
彼らは秘密を抱え、社会の片隅で静かに、人に疎まれながら生きていた。
そんなアパートに、ムスビが通う学校の女子、朝子がやってきた。
興奮すると吐いてしまう(なぜか綺麗な吐瀉物を)朝子は
吐きそうになりながら、「母親を殺した人間を探しに来た」と告げる。
一月前、何者かに母親を刺殺された朝子だが、犯人が見つかっていない。
さらに、町では謎の連続殺人鬼が現れている。
朝子はこの町の犯罪者が集まるつみあく荘に、犯人がいると決めつけている。
その日からアパートの一室を借りることになった朝子。
そして朝子は、住人達を尋問するように、母親の死の謎を解こうとする。
きつく住人達に当たっているつもりの朝子だが、住人達は可愛がってくる。
なぜ、元殺人者の住人達がこうも朝子に優しいのだろうか?
一方学校では、朝子がつみあく荘に住んでいることが広まっていた――
◆◆登場人物
◆真鎖 結<まぐさり むすび>
「噂ぐらいは耳にしてるはずだ。ここがただのアパートじゃないって」
元犯罪者達が住む下宿「つみあく」の管理人……なのだが、自身は一切罪を犯していない。
人混みが苦手。
◆石動 朝子<いするぎ あさこ>
「貴方も管理人って言うけど、本当はあの人達と同じ……オエエッ!!」
母親が殺され、その犯人を捜すためにつみあく荘にやってきた少女。
殺人を犯した者を見て興奮すると、すぐに吐いてしまう。
■遠藤 ガセオ<えんどう がせお>
「俺は人を殺してバラバラに解体したんだ~」
バラバラ殺人を犯した男。明るく、人当たりがよく、人情深い。
結を弟のように思い、他の住人も大切にしている。
◆みてら
「……私は近所のお兄さんを殺した。私が小さいころから勉強を教えてくれた」
死体を盗んで収集していた、ネクロフォビアな女子小学生。
朝子を姉のように慕う。
◆日野 士郎<ひのしろう>
「私は放火を行って、昔からの知人家族を死なせました」
元放火犯の中年男性。炎を見ると興奮し、炎という文字を見ても興奮する。
一方では子ども好き、マンガ好き、お掃除大好きの穏やかな清掃員。
◆住田 千歳<すみだ ちとせ>
「朝子~、本当にここでいいの?」
結日と朝子が通う学校の女子生徒。
真面目な生徒として目立たない、朝子の親友。
◆メインとなるキーワード
◆つみあく荘
元犯罪者が暮らす木造アパート。
住宅地から遠く離れた場所にあり、一般人は忌み嫌って近づかない。
◆システムD<ダエーワ>
この世界で採用されている、犯罪者管理システム。
犯罪を犯した者の脳に術式を施し、法的にも人権的にも完全な管理下に置く。
具体的には元犯罪者が再び法を犯そうとすると、自動的に脳内物質の分泌が操作され、
重度のうつ状態に陥る。
それでも法を犯そうとする場合は、脳が血流を止めてすぐに心停止してしまう。
なお「ダエーワ」はゾロアスター教で世界に蔓延する悪魔のこと。