あらすじ
悪の組織にも、人材不足の時代がやってきた。
怪人だけでは戦えない。
だから悪の組織は、戦闘員を専門に派遣する会社へ仕事を依頼する。
その名も――戦闘員株式会社。
榎本蒼、二十一歳。
そこで働く彼女は、ヒーローでも怪人でもない、ごく普通の会社員。
仕事は怪人を援護し、市民を安全に避難させ、最後にヒーローへ倒されること。
しかし蒼には、人や物の動きを極限まで見抜く「超動体視力」という秘密の能力があった。
派遣先は悪の組織。
それでも会社の理念は、「市民と社員の安全を最優先」。
一見ふざけた設定の裏で描かれるのは、働く人々の誇りとプロフェッショナルの矜持、そして父から娘へ受け継がれる想い。
これは、誰よりも人を守ろうとした一人の戦闘員と、その娘の物語。