あらすじ

【あらすじ】(結末まで記載しています) 金曜日。伊都の幼なじみであるほどくが世界から消失した。 伊都は代償と引き換えにどんな願いも叶えられるという人ならざる存在、ペトリコールに世界を壊したいと願った。ペトリコールは、伊都とほどくが嫌い合うことを願いを叶える条件とした。 伊都は、ほどくと絶交しながらも関係性を続けていた。 伊都が世界を壊したいと願ったのは、両親から自由を奪われているほどくを救いたかったからだった。絶交の原因は、ほどくが無理やり音楽を辞めさせられたことだった。 音楽事務所から声が掛かり、音楽でほどくを救おうとする伊都だが失敗に終わる。伊都さえいれば幸せとほどくに励まされた伊都は、本心を打ち明け仲直りを試みるが拒絶される。 ほどくに無視される日々の中で、伊都はほどくのための曲づくりに明け暮れる。そんな中、伊都は誰からも認識されなくなる。 伊都は、ペトリコールから既に他界していると告げられる。 ほどくが金曜日に消失することで伊都は一か月間だけ生きることができる。それは、伊都とほどくが作った曲が具現化した存在であるペトリコールが起こしている奇蹟だった。 仲直りしたら、伊都は消失する。 そう条件を提示されているため伊都を恋しく思いながらも逢うことを避けるも、伊都の努力が無碍にされている場面を目にして逢いたい衝動を抑えられなくなる。しかし、伊都とは逢えない。不仲だった母親と仲直りしたり、高校生活ではじめての友だちができたりするも、ほどくの胸は満たされない。 月が変わる寸前、ようやく対面した伊都は歌を通してほどくに想いを伝える。想いをぶつけ合い、仲直りし、そして伊都は消失する。 翌日の文化祭で、ほどくは伊都が自分を助けるために父親を殺そうとしたのだと告白する。はじめて世間体を気にせず想いを口にすることができ、ほどくの胸はすいていた。 大学生になったほどくは、バンドを組んでいた。 伊都の紡いだ未来の中で、ほどくは生きている。 伊都のいない金曜日でも、ほどくはちゃんと歩けている。

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小説を読もう2026/07/10
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