あらすじ
地球の文明がとある現象により滅びてから七百年。
激変する環境の中、残された僅かな土地で人類は生き永らえていた。
英雄に憧れた少女、鴻上晄は自身の才能の乏しさに絶望し、その憧憬を優秀な姉の火輪に乗せていた。
そんな折、鴻上家の血縁にあたる凰上家から次期当主候補を決める選抜会が行われる旨が書かれた手紙が届いた。
誰もが火輪が選ばれていると思っていた。しかし、そこに書かれていたのは晄の名前だった。
動揺と混乱の中、町を飛び出した火輪は、数日後、無惨な姿で町に戻って来た。
心を折られた火輪を前に晄の胸に去来した感情は……。
それから数か月後、何も決断できずに街に留まっている晄の下に一人の女性が現れる。
彼女の名は風見星華。晄を迎えに来たと語る彼女が言う。
「キミは————何を求めている?」
晄と星華。二人が出会う時、停滞していた世界が動き始めた。
それが誰の意志によるものかもわからぬままに————。