あらすじ

大陸の中央には、かつて広大な領土を支配した大帝国・索が栄えていた。だが歴代の皇帝の失政、重い税と過酷な労役、そして各地で相次ぐ反乱によって国力は次第に衰え、国土は疲弊しきっていた。やがて宮廷の重臣であった懐譲(かい じょう) が実権を握り、皇帝を廃して政権を奪取、新たな王朝を樹立するに至る。 懐譲は秩序を回復すべく、旧来の制度を抜本的に改めようと試みた。だが中央の都合だけを優先した急激な改革は、地方に根を張る諸王や豪族たちの既得権益を脅かし、強い反発を呼び起こす。不満は爆発し、各地で兵乱が勃発した。反乱は数年をかけてようやく鎮圧されたものの、その戦いによって国はさらに深く傷つき、民の生活は困窮の一途をたどった。 動乱が収まったとはいえ、その余波は長く地方にまで及んだ。都からは戦の費用を補うためと称して税が重く課せられ、役人たちは法の抜け穴をついて私腹を肥やし、徴発と掠奪が横行するようになる。法は守られず、正しい訴えは門前払いされ、民はただ耐えるほかない状況が続く――。 索の末年、南都・大陽(だいよう)地方に住む若者 ・ 支乾(し けん)は、ある依頼をうけ、少女の護送をおこなう。それが乱世に漕ぎ出す第一歩とも知らずに――。

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小説を読もう2026/07/10
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