あらすじ
あらすじ
人は死ねば、必ず生まれ変わる。
――そう信じられている世界。
しかし現実は違った。
強い未練、叶わなかった願い、消えない後悔。
人の想いは時に魂を縛り、次の人生へ進むことを許さない。
輪廻の流れから外れ、現世と彼岸の間を彷徨う魂――漂魂(ひょうこん)。
そんな魂たちを導き、再び新たな命へ送り届ける者がいる。
その名は――転生士。
若くして転生士となった青年・シオンは、今日も迷える魂と向き合っていた。
「まだ、娘を一人にできない」
「もう一度だけ、あの人に会いたい」
「俺の人生は、本当に意味があったのか」
それぞれが抱える最後の想い。
シオンの役目は、魂を無理やり送り出すことではない。
その人が歩んできた人生を受け入れ、未来へ進むためのきっかけを与えること。
だがある日、輪廻の世界に異変が起こる。
黒く染まった魂。
転生を拒み続ける謎の存在。
そして、世界の根幹を揺るがす禁断の真実。
「転生とは、本当に救いなのか?」
転生士として多くの魂を見送ってきたシオンは、
やがて自分自身の失われた過去と向き合うことになる。
これは、命の終わりから始まる物語。
魂を導く青年が、数え切れない人生と出会い、
最後に辿り着く答えとは――。